お預かりしている間に、バッテリーを弱らせない。
広島市安佐南区八木のカーコーティング・PPF専門店 しゃかりき では、お預かりしたお車に安定化電源「BATTERY SUPPORT UNIT」を接続し、入庫時と納車時の2回、バッテリーのCCAを測定して記録しています。磨く技術と同じだけ、お預かりする責任を大切にしたいからです。

「コーティングに出したら、バッテリーが弱っていた」をなくしたい
コーティングやPPFの施工は、短くても丸一日。鏡面研磨やPPFのフルカバーになると、数日から1週間以上お預かりすることがあります。その間、お車のエンジンは止まったままです。
ところが、作業中の車は想像以上に電気を使います。ドアを開けたままの室内灯、ウィンドウの上げ下げ、シートやミラーの調整、キーをACCに入れての確認作業。さらにドライブレコーダーの駐車監視やセキュリティは、鍵をお預かりしている間も動き続けています。
何も手を打たなければ、お返しするときにバッテリーが弱っていても不思議ではありません。そしてそれは「コーティングに出したせいでバッテリーが上がった」という、誰も得をしない話になってしまいます。
しゃかりきが安定化電源とCCAを測れるバッテリーチェッカーを標準装備にしているのは、この一点を潰すためです。CCAという数字で状態を残しておけば、あとからいつでも確かめられます。
なぜ、停まっているだけの車のバッテリーが減るのか
1. エンジンを止めたまま、電気だけを使う時間が長い
バッテリーは、エンジンが回っているあいだにオルタネーター(発電機)から充電されます。逆に言えば、エンジンが止まっている間は減る一方です。施工中の車はまさにこの状態で、しかも作業のためにドアや窓、電装品を何度も動かします。
2. 現代の車は、眠っていても電気を使っている
キーを抜いた後も、セキュリティ、スマートキーの受信待機、各種コンピューター(ECU)のメモリー保持、通信機能などが微量の電流を使い続けています。これを暗電流と呼びます。電装品やECUの数が増えた近年の車ほど、この積み上がりは無視できません。
3. アイドリングストップ車・充電制御車は、さらに負担が大きい
アイドリングストップ車(ISS車)や充電制御車は、仕組みの上でバッテリーに厳しい充放電を繰り返します。専用規格のバッテリーが指定されており、一度弱ると回復にも時間がかかります。ハイブリッド車の補機バッテリーも同様に、容量が小さく繊細です。
つまり——「ただ預けているだけ」でも、車のバッテリーは静かに減り続けています。長く丁寧に施工するお店ほど、ここに手を打つ必要があるということです。

業界の当たり前だった「エンジンを掛けたままの施工」をやめた理由
カーフィルムの施工は、窓を何度も上げ下げし、ドアを開けたまま進めます。コーティングやPPFも同じで、電気を使わずに仕上げることはできません。
だから従来は、エンジンを掛けたまま施工するのが一般的でした。発電させながら作業すればバッテリーは減らない——理屈としては、たしかにそのとおりです。
ただ、そこには4つの問題があります。
1. お客様のガソリンが減る
施工時間が長いほど、お客様の燃料を使います。そしてこれは、施工料金に含まれていません。お客様から見れば、支払っていない負担が増えるだけです。
2. 広島県では、駐車時のアイドリング・ストップが条例で義務づけられている
「広島県生活環境の保全等に関する条例」により、平成16年4月1日から、駐車時のアイドリング・ストップ(原動機の停止)が義務づけられています。排出ガスの削減と騒音の低減が目的で、緊急用務の車両などやむを得ない場合を除き、すべての運転者が対象です。長時間エンジンを掛けたままの施工は、この考え方に正面からぶつかります。
3. お客様のスマートフォンに通知が飛ぶ
近年いちばん大きいのが、これです。
新車の納車前施工であれば、まだ車両登録もコネクテッドサービスの連携も済んでいないため、通知が飛ぶことはほとんどありません。
しかし、しゃかりきのように一般のお客様からのご依頼が多い店では、すでに登録が済み、お客様のスマートフォンとクルマが連携しているお車をお預かりします。この状態で長時間アイドリングをしたり、バッテリーが弱ってCCAが落ちたりすると、その状況がお客様のアプリに通知されます。預けたお車から身に覚えのない通知が届けば、不安になって当然です。
4. そもそも、アイドリングでは電気が足りない
いちばん大事なのは、ここです。「充電」と「供給」は別の話です。
オルタネーターは、エンジンの回転数が上がってはじめて本来の発電量を出します。アイドリングの回転数では発電量が落ちるため、消費が発電を上回れば、エンジンが掛かっていてもバッテリーは減っていきます。これはバッテリーメーカーも自動車メーカーもはっきりと説明していることで、アイドリング中は走行時より発電量が少なく、電気負荷が発電力を上回ればバッテリーから電気が使われ続けます。室内灯をつけ、窓を何度も上げ下げする施工は、まさにその「消費が大きい状態」です。
さらに、近年の車には一定時間で電源が自動的に切れる仕組みがあります。たとえばレクサスの取扱説明書には「自動電源OFF機能」として、シフトポジションがPのときに約20分以上エンジンスイッチをACCまたはONのままにしていると自動で電源が切れる、と記載されています。エンジンを掛けておけば電気は持つ、という前提そのものが、もう成り立ちません。
必要なのは充電ではなく、消費した分をその場で正しく供給し続けること。それができるのが安定化電源です。
エンジンを掛けたままの施工は、お客様にはデメリットしかなく、お預かりする側にもリスクしかありません。
だから、しゃかりきは設備に投資しました。安定化電源を繋げば、エンジンを止めたまま電気を気にせず作業できます。ガソリンは減らず、排気も出ず、通知も飛ばない。そしてCCAも落ちません。
安定化電源「BATTERY SUPPORT UNIT」で、発電中と同じ環境をつくる
安定化電源とは、外部のコンセントから取った電気を、車が必要とする安定した直流電圧に整えて供給し続ける機器です。自動車整備の世界では、ECUのプログラム書き換え、エーミング、コーディング、板金作業、OBD車検など「作業中に電圧を落としてはいけない場面」で使われる、いわば電気の命綱にあたります。
エンジンが掛かっている車は、オルタネーターが13V台の電圧をつくり続けています。安定化電源は、エンジンを止めたまま、その状態を再現する装置です。
しゃかりきが使っているのは、フランスGYS社の「BSU Gysflash 121.12 CNT FV」。表示のとおり13.80Vを保ったまま、必要に応じて45Aまで供給します。お預かりしたお車には原則すべてこれを接続します。高級車だから、長期間だから、ではありません。「預かった車の電気は減らさない」を当たり前にするためです。
ここが要ですが、安定化電源はバッテリーを充電するだけの装置ではありません。パワーサプライとして、車が使う電気をその場で供給し続けます。消費と供給が釣り合っている限り、バッテリーはCCAを落とさずに済みます。

安定化電源が守っているもの
・エンジンやトランスミッションの学習値
・ナビ、オーディオの設定、時計
・パワーウィンドウのオート機能、サンルーフやシートの初期位置
・各種ECUに記憶された設定やデータ
これらは、バッテリーの電圧が一定を下回った瞬間に、まとめて失われることがあります。繋いでさえいれば、そもそも起こりません。
入庫時と納車時、CCAを必ず測って記録する
電源を繋ぐだけでは、片手落ちです。しゃかりきでは専用のバッテリーチェッカーを使い、お預かりする時とお返しする時の2回、必ずバッテリーを測定して記録しています。なかでも重視しているのがCCAです。
| 測定項目 | 何が分かるか |
|---|---|
| CCA(低温始動電流) | 寒い朝にセルモーターを回せる力。JIS・SAE・EN・DINなどの規格値に対して、今どれだけの力が残っているか |
| SOH(健全性) | 新品時の性能を100%としたとき、今が何%か。劣化の進み具合そのもの |
| SOC(充電状態) | 今どれだけ充電されているか。いわゆる「残量」 |
| 内部抵抗 | 電気の通りにくさ。劣化が進むほど大きくなる |
CCAは「低温でどれだけの電流を取り出せるか」を表す指標で、自動車メーカーの取扱説明書でも、交換用バッテリーの条件としてCCA値が指定されている例があります。JIS形式の型番(55B24Rなど)の先頭の数字も、容量と始動性能を合わせた性能ランクを表しています。電圧を見るだけでは、弱りかけのバッテリーは見抜けません。CCAまで見て、はじめて本当の状態が分かります。


新車でも、安心はできません
車は、工場で生産されてからディーラーに運ばれ、お客様の手に渡るまで、止まっている時間がとても長い乗り物です。輸送中、港での保管中、そして販売店の駐車場で、バッテリーは数か月をかけて少しずつ放電していきます。止めてある間も、セキュリティやスマートキーの受信待機、各ECUが電気を使い続けているからです。
その期間がどれくらいだったのか、どのタイミングでどこまで減っていたのかは、外から見ても分かりません。バッテリーテスターのメーカーも、放電した状態で置かれたバッテリーは極板にサルフェーションが起き、容量が恒久的に落ちる可能性があると説明しています。電圧が12.6Vあっても安心できない、ともはっきり書いてあります。だからCCAを見るのです。
つまり私たちは、目に見えないダメージを抱えているかもしれないお車をお預かりしているということです。何も測らずに預かるのは、お客様にとっても、店にとっても、リスクでしかありません。
CCAを「測って、記録して、お見せする」ことの意味
入庫時の数値があれば、お預かりした時点でバッテリーがどんな状態だったかが残ります。納車時の数値があれば、お返しした時にどうだったかが残ります。
この2つが揃っていれば、「施工のせいで弱った」のか「もともと寿命が近かった」のかを、お客様と私たちの双方が数字で確認できます。責任の所在が、数字ではっきりする。これが、しゃかりきがバッテリーチェッカーを導入したいちばんの理由です。疑いの余地を残さないお預かりをしたい、ただそれだけのことです。
そして、もし入庫時点で数値が落ちていれば、納車前にお伝えできます。出先で止まってしまう前に気づけるのは、小さくない価値のはずです。
この体制が、お客様にもたらす3つのこと
1. 納車後の「バッテリー上がり」を防ぐ
きれいになって帰ってきた翌朝、エンジンが掛からない——これが一番避けたい形です。預かっている間に減らさず、お返しする前に数値を確認しておけば、その多くは起こりません。
2. 設定や学習値が消えない
時計やナビの設定が初期化される、パワーウィンドウのオート機能が効かなくなる、しばらくアイドリングが不安定になる。これらはバッテリー電圧が落ちたときに起きる典型的な症状です。安定化電源を繋いでいれば、そもそも発生しません。
3. 弱っているバッテリーを、CCAで早い段階に見つけられる
CCAの数値で劣化が見えていれば、交換の時期を前もってご相談できます。突然のバッテリー上がりは、たいてい「一番困るタイミング」でやってきます。
※ しゃかりきは車の内外装の専門店です。バッテリー交換や電装の修理そのものは行っておりません。測定結果をお伝えしたうえで、ご希望があれば提携工場をご案内しています。
長くお預かりする施工だからこそ、電源管理まで含めて施工です
しゃかりきの施工は、時間がかかります。
塗装そのものを平らに整える鏡面研磨は、ペーパーワークから始めて数日。XPELのPPFをフルカバーで貼り込めば1週間を超えることもあります。カーフィルムや水性レザーコートは、室内で電装品のすぐ近くを触る作業です。
磨きは本来「削る」行為で、削りすぎないことを技術と呼びます。同じように、お預かりする時間が長いほど、車に余計な負担をかけないことが技術になります。
しゃかりきには1級研磨士が県内最多の3名在籍し、累計50,000台を超えるお車に携わってきました。代表の丹下竜太は業界歴27年、ヨーロッパの研磨大会では日本人として初めて5位に入賞しています。その積み重ねの先にあるのが、「仕上がりの前に、預かった車をそのままお返しする」という当たり前を仕組みにすることでした。
コーティングそのものの考え方については「カーコーティングは必要か」でも詳しくお話ししています。
よくあるご質問
Q. お預かり中は、ずっと電源を繋いだままですか?
A. 作業中・夜間を含め、原則つないだ状態にしています。作業の都合で一時的に外す場面はありますが、その後は必ず戻します。
Q. バッテリーが弱っていた場合、交換してもらえますか?
A. しゃかりきは内外装の専門店のため、バッテリー交換や電装修理は行っていません。測定結果をお伝えしたうえで、ご希望があれば提携工場をご案内します。
Q. 測定の結果は見せてもらえますか?
A. はい。入庫時と納車時のCCAをはじめとする数値をお渡ししています。気になる点があれば、その場でご説明します。
Q. アイドリングストップ車やハイブリッド車でも対応できますか?
A. 対応しています。バッテリーの種別(標準の鉛バッテリー、ISS車用、AGM、ハイブリッド補機用)を確認したうえで、適した条件で接続し、規格に合わせたCCAの基準値で判定します。
Q. 短時間の施工でも繋いでもらえますか?
A. お預かりするお車は原則すべて対象です。短時間だから繋がない、という運用はしていません。
広島で、預け方まで納得できるお店を探しているなら
仕上がりはもちろん、お預かり中の扱いまで気になる——そう考える方にこそ、しゃかりきを見ていただきたいと思っています。お車の車種、ご希望の施工内容、普段の駐車環境を添えて、LINEでお送りください。
✦ 相談・見積もりは無料|TEL 082-225-7355(平日10:00〜18:00/日曜10:00〜17:00・水曜定休)|広島市安佐南区八木4-14-7