こんにちは。しゃかりき代表の丹下です。
今回はBMW X5。WAXコーティングのご依頼で、SWISSVAXの最高峰ワックス「CARAT(カラット)」を使い、鏡面仕上げで納めさせていただきました。
正直に書きます。この仕事、楽ではありませんでした。でも仕上がったボディを見た瞬間、「ああ、これだからこの仕事はやめられん」と思えた一台です。
カルナバ含有率81%。SWISSVAX「CARAT」というワックス
CARATは、スイスのワックスメーカーSWISSVAXのラインナップの中でもカルナバ含有量81%(Vol.)という、同社でいちばん高い数字を持つワックスです。そこにPTFEを配合して、艶だけでなく持ちの良さまで狙った作りになっています。
カルナバロウは本来とても硬い天然のロウです。含有率を上げれば上げるほど艶は深くなる。ただし、そのぶん扱いはシビアになります。塗り込みの量、伸ばし方、拭き上げのタイミング。どれか一つズレるだけで、ムラになったり、くもったりする。81%という数字は、そのまま施工する人間への要求の高さだと思ってください。
なぜ「鏡面仕上げ」は希少なのか
ワックスを塗ってピカピカにする。言葉にすると簡単です。
でも、本当の意味での「鏡面」は違います。ボディに映り込んだ景色が歪まない。蛍光灯の線がまっすぐ、くっきり映る。どの角度から覗き込んでも、ボディの奥に吸い込まれるような深さがある。ここまで来て、ようやく鏡面と呼べると私は考えています。
そこへ行き着くには、塗装の状態を読む目、必要なところに必要なだけ手を入れる判断、そしてワックスを薄く均一に乗せきる手の感覚が要ります。どれも道具やマニュアルでは身につきません。私自身、この業界で27年やってきて、ようやく自信を持ってお出しできる領域です。
同業の仲間はたくさんいますが、この仕上がりを安定して出せる職人は、コーティング屋の中でも1%いるかいないか。これは私の肌感覚ですが、大げさに言っているつもりはありません。だからこそ鏡面仕上げは希少であり、一台一台が「作品」になるんです。
BMW X5という大きなキャンバス
X5はボディが大きく、面も広い。ボンネットもルーフも、映り込みの粗がそのまま見えてしまう車です。逆に言えば、仕上がりが良ければこれほど映える車もありません。
今回は下地づくりから仕上げまで、SWISSVAXの専用ケア商品で統一しました。メーカーが想定した組み合わせで使うことで、CARATの持つ艶を素直に引き出せます。あとは焦らず、パネル一枚ずつ、光を当てて確認しながら進める。それだけです。それだけのことを、最後まで丁寧にやりきれるかどうか。結局そこに尽きると思っています。
仕上がりについて
写真を見ていただくのが一番早いと思います。ガラスコーティングの硬質な光とは違う、しっとりとした、濡れたような深い艶。カルナバワックスならではの温かみのある光沢です。












施工の様子は動画でもご覧いただけます。写真では伝えきれない映り込みの深さを、ぜひ動画で確かめてみてください。
▶ YouTubeで見る:BMW X5 SWISSVAX CARAT 鏡面仕上げ
オーナー様に納車したとき、しばらく黙ってボディを眺めておられました。職人としては、あの沈黙が何よりうれしい瞬間です。
WAXコーティングをご検討の方へ
ワックスは、ガラスコーティングと比べると定期的なメンテナンスが前提になります。その代わり、ワックスにしか出せない艶があります。愛車を「守る」だけでなく「魅せたい」という方には、ぜひ一度ご相談いただきたいです。
しゃかりきでは、SWISSVAXをはじめとしたWAXコーティングを、お車の状態を見たうえでご提案しています。大切なお車だからこそ、まずは現車を拝見させてください。
この度のハイエンドディテールでは、7桁の施工料金をいただいております。
この価格帯を信頼してお任せいただけたオーナー様に深い感謝を申し上げます。
注)鏡面仕上げにはリスクが伴います。新車であれど塗膜がどんな状態かは実際にペーパーを当ててみないとわかりません。
塗膜を計測しながら施工は進めますが、クリアーが抜ける場合もあります。
それを承知の上での合意をいただける方のみ施工をお受けしております。
今回の車両も一部クリアーが抜け、塗装をしております。
広島市安佐南区八木 しゃかりき
TEL:082-225-7355
代表 丹下竜太