コーティングと保険・保証の正しい付き合い方
――「かけて終わり」にしないために知っておくこと
「コーティングさえしておけば安心」「5年保証だから大丈夫」。
そう信じて施工されるお客様は少なくありません。
しかし、コーティングは“かけて終わり”の魔法の膜ではなく、
保険・保証と同じく“条件付きで守ってくれる仕組み”です。
このページでは、広島の美装専門店であるしゃかりきが、
コーティングと保険・保証の正しい関係、5年保証と年1回メンテナンスの意味、
そして愛車の資産価値を守るために知っておいてほしいポイントを整理してお伝えします。
- コーティング・保険・保証がどのように関係しているか
- 5年保証コーティングにおける「年1回メンテ」の本当の意味
- 保険・保証トラブルが起きる典型パターン
- 専門店ができるサポートと、お客様に守ってほしいポイント
- しゃかりきでの施工・メンテナンス体制
コーティングは「塗る商品」ではなく「条件付きの保証+保護」
ガラスコーティングやセラミックコーティングは、
・塗装の艶・光沢を高める
・汚れを落としやすくする(防汚性)
・紫外線や酸性雨から塗膜を守る
といった効果が期待できる塗膜保護のためのプロダクトです。
しかし同時に、コーティングは
「●年保証」などの保険・保証の枠組みの中で提供される“条件付きの商品”でもあります。
- 保証期間:3年/5年など
- 保証条件:年1回のメンテナンス、適切な洗車・保管
- 免責事項:経年劣化・過度な薬品使用・取り扱い不備…など
つまり、「施工=5年間何もしなくていい」という意味ではありません。
コーティングはあくまで、“正しく管理されて初めて本来の性能と保証が活きる仕組み”なのです。
5年保証コーティングに必須の「年1回メンテナンス」とは?
5年保証=年1回 × 5年分の管理が前提
多くの長期保証型コーティングでは、約款や実施要綱に次のような記載があります。
- 5年保証の場合:年1回のメンテナンスが5年間必要
- 3年保証の場合:年1回のメンテナンスが3年間必要
この「年1回メンテナンス」が、保証の大前提です。
メンテナンスを受けていない場合、
・保証対象外
・補修範囲の限定
・保険適用の際に不利な判断
となる可能性があります。
年1回メンテナンスで何をしているのか
当店では、コーティングメンテナンスの際に、以下のような確認・処置を行います。
- 塗膜の状態チェック(シミ・傷・被膜の劣化状況)
- 専用ケミカルによるクリーニング・軽微なデポジット除去
- 必要に応じたトップコートの再施工
- 保管環境・洗車方法・使用状況のヒアリングとアドバイス
これにより、保証条件を満たすだけでなく、
トラブルの「早期発見」と「軽傷のうちの対処」が可能になります。
保険・保証トラブルはなぜ起こるのか
よくある誤解・すれ違いのパターン
- 「5年保証だから、5年間何もせずにOK」と思ってしまう
- 年1回メンテナンス義務があることを、そもそも知らされていない
- 洗車機・研磨剤入りシャンプーなどで被膜を傷めてしまう
- 保証書・施工記録・メンテナンス履歴が残っていない
結果として、いざトラブルが起きて保険・保証を使おうとしたときに、
「条件を満たしていない」「経年劣化と判断される」といった理由で、
支払いが減額・不承認になるケースが出てきます。
最近は保険会社の審査も厳しくなっている
自動車関連の不正問題などを背景に、保険会社の支払い審査は年々厳格化しています。
その中で、
- 「この損傷は本当にコーティングの保証範囲か?」
- 「使用・保管状況に問題はなかったか?」
- 「メンテナンス義務は果たされていたか?」
といった観点でのチェックがよりシビアになっています。
つまり今は、
「なんとなく守ってくれるだろう」という感覚でいると、後から痛い目を見る時代になったとも言えます。
専門店としてできること――しゃかりきの取り組み
1. 施工品質の徹底管理
しゃかりきでは、オリジナルコーティングや
Feynlabセラミックコーティングなど、
それぞれの塗装・用途に合わせた複数のコーティングプランをご用意しています。
いずれも、塗膜研磨25年以上の代表による下地設計と、
温度・湿度管理された専用ブースでの施工により、被膜性能を最大限発揮できるよう管理しています。
2. 施工記録・メンテナンス履歴の管理
施工日・施工内容・使用コーティング剤・メンテナンス履歴など、
将来的に保証や保険を利用する際に役立つ情報は、できる限り記録に残します。
これにより、万が一の際にも、
「どのような条件で、どのように管理されてきた車両か」を説明しやすい状態を整えています。
3. お客様への「正しい情報提供」
コーティングのメリットだけでなく、
・保証の条件
・年1回メンテナンスの必要性
・避けるべき洗車方法・ケミカル
などを、できるだけわかりやすくお伝えします。
これは、お客様の塗装と資産価値を守るための“情報のコーティング”でもあると考えています。
お客様に守っていただきたい「3つのポイント」
1. 保証書と約款を保管し、内容を一度は確認する
細かな文字で読みづらいかもしれませんが、
保証書・約款には「なにを守るのか」「なにが対象外か」が書かれています。
わからない点は、遠慮なくご相談ください。
2. 年1回のメンテナンスを「車検のように」習慣化する
5年保証なら、5年間で5回のメンテナンスが前提です。
車検やオイル交換と同じく、「毎年の儀式」として考えていただくと、結果的に塗装も保証も守られます。
3. 気になる変化があれば早めに相談する
シミ・くすみ・水はじきの低下など、気になる変化を感じたら、
「様子見」で放置する前に一度ご相談ください。
早い段階なら、軽度なリフレッシュ施工で十分なケースも多くあります。
コーティングと保険・保証について不安があれば、まずはご相談を。
「今のコーティングは保証条件を満たしているのか?」
「これから施工するなら、どんなプランが自分に合うのか?」
「PPFやラッピングも含めてトータルで考えたい」
そのようなご相談も、すべて歓迎です。
愛車の使い方・保管環境・ご予算に合わせて、
PPF(プロテクションフィルム)も含めた最適な組み合わせをご提案します。
まとめ:コーティングは「かけて終わり」ではなく「一緒に守っていくもの」
コーティングは、ツヤを出すための贅沢品ではなく、
塗装と資産価値を守るための“長期戦のパートナー”です。
だからこそ、
・正しい施工
・正しいメンテナンス
・正しい情報
の3つを揃える必要があります。
しゃかりきは、施工そのものだけでなく、
保険・保証も含めて「愛車をどう守るか」を一緒に考える専門店でありたいと考えています。
コーティング・PPF・ラッピング・研磨に関することは、どうぞお気軽にご相談ください。