コーティングは完璧ではありません!過大広告に注意

ダブルスタンダード・プロパガンダにご注意を!

お客様に最近特に多い事案を考えたいと思います。

1️⃣ コーティングは完璧なのか

2️⃣ コーティング被膜の硬さとは

3️⃣ 汚れやすい汚れにくいとは

4️⃣ 弾きと被膜の関係性

これらについて説明していきたいと思います。

1️⃣ コーティングは完璧なのか

結論から言えば完璧ではありません!

高い安い関係なく完璧ではないのです。

お店により料金は様々で、何を基準にしていいのか?

コーティングはあくまでも保護でしかないのです。

では保護とは何か?

それは、コーティング専門店が一番時間をかけ

作り上げる下地処理(塗膜磨き)でキレイにされた

塗膜を長く維持できるように塗る

お化粧みたいなもので補助的しかありません。

弊社では、お客様に料金の8割は下地処理の

料金だとお伝えするのはその様な観点からです。

2️⃣ コーティング被膜の硬さとは

JIS K 5600-5-4 に記載があります。

JISの規格(鉛筆硬度)では6B〜6Hまでの試験しか

ないのです。

そして何より塗膜面の硬さの試験であり

コーティング被膜の硬さを試験してる訳ではないのです!

そして、この試験の適用範囲は

JIS K 5600-5-4

1適用範囲

1.1  この規格は、塗料及び関連製品の試料搾取・試験に関する一連の規格の一つであり、

既知の硬さの鉛筆を塗膜に押し付けて塗膜硬度を測定する方法を規定する。

この試験は、塗料類の単一塗膜、又は多層塗膜系の上層膜に対して適用できる。(抜粋)

これを読んでお気づきだろうか?

塗料及び関連製品の中にコーティングが含まれるのか?

そして試験はあくまで塗膜上層膜だということ

仮にコーティングも関連製品に含まれるとして

コーティングの被膜硬度は、塗膜試験なのか?

はたまた鉄板に塗り込んでの試験なのかで

結果は大きく変わりますし、信憑性にかけませんか?

そして、コーティング被膜の硬さの試験は

鉛筆硬度です。

注)旧規格(1999年改定前)には更に硬い7H〜9Hが

記載されてました。

なぜ現行の規定で適用外になったのでしょう?

モース硬度ではありません!!

これを読んでいただければ

コーティング被膜の硬さは

メーカーの塗膜の硬さに依存するのです。

ホンダ・トヨタ202ブラックのように1Hに近い

塗膜硬度1Hに9Hのコーティング被膜硬度を維持

できると思いますか?

世に存在する自動車塗膜の硬さ最大は5Hです!

しってますか?

どんなに硬度を謳うコーティングでも

土台の塗膜硬度に依存するのです。

鉛筆硬度試験

この時試験したテストパネルの塗膜硬度は3Bでした!

3️⃣ 汚れやすい汚れにくいとは

これも上記と同じで

塗膜密度に依存します。

ホンダや商業用車の低密度の塗装に

低分子のコーティング被膜を塗布しても

メルセデスの様な塗膜硬度・高密度の塗膜に

コーティングを施工しても同じ結果にならない

ことはここまで読んでいただいた方なら理解して

いただいてると思います。

汚れやすい汚れにくいも塗膜に依存しますし

そもそも車は帯電を常にしてますので

汚れは寄せ付けるのです。

4️⃣ 弾きと被膜の関係性

これも上記に説明したように

もともとの塗膜に依存します。

コーティング被膜の多くは硬化型といって

常温硬化で大気中の水分と化学反応して

固まるものがほとんどです。

ちゃんと固まるものであれば

塗装研磨(磨き)をしない限りコーティング被膜は

残っているのです。

そして、水弾きと被膜の関係は

先ほど述べたように被膜は研磨しない限り

剥がれることはありません!

他社で施工したお車はしりませんよ!笑

JIS規格に基づく暴露試験

JIS K 2396 (自動車用ワックス・コーティング剤の試験方法に)

記載がありますので、興味のある方は読んで見て下さい。

まとめ

コーティング業界には

ダブルスタンダード・プロパガンダを仕掛けてくる

商材屋があの手この手と嘘を垂れ流します。

弊社のようにJIS規格を基にお客様にお伝えしてる

専門店は少ないです。

近年コーティング高額になりましたが

では、その中身は何か?

少なくとも専門店は研磨技術の向上による技術的な料金です。

どこぞの洗って塗って5時間20万なんてことは

弊社はありません。

確かにお客様からすれば

塗膜関係なく、高額なコーティングをしたから

高耐久を期待するのもわかりますが

希望的観測ではなく、よく理解したうえで

適切なコーティング選びをしていただければと思います。