まだ撥水でシミ作ってる?水シミの正体と正しいコーティング選び|広島の専門店が“常識の誤解”を科学的に解説

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まだ撥水でシミ作ってるの?撥水コーティングと水シミの真実と正しい対策

「撥水コーティングをしているから安心」「水をよく弾く=シミになりにくい」――。
そんなイメージのまま乗り続けて、気づいたらボンネット一面にウォータースポット(水シミ)
実はこれ、いま専門店の現場で一番多いお悩みのひとつです。

本記事では、なぜ撥水コーティング車なのに水シミが出来るのか
そしてどうすれば防げるのかを、コーティング専門店として分かりやすく解説します。

この記事で分かること

  • 撥水コーティングと水シミ(イオンデポジット)の関係
  • 「撥水=安全」とは言えない理由
  • 水シミを減らすための洗車・メンテナンスのポイント
  • 撥水・疎水・親水コーティングの選び方の考え方

なぜ「撥水コーティング」で水シミが出来るのか?

水滴が残ることで“イオンデポジット”が発生する

撥水コーティングを施工すると、水はコロコロと水玉状に弾かれます。
一見とても気持ちよく、ボディにも優しそうに見えますが、ここに落とし穴があります。

水玉のままボディの上に乗った水滴がそのまま乾くと、
水道水や雨水に含まれるミネラル分(カルシウム・マグネシウムなど)だけが塗装面・コーティング皮膜上に残ります。
これが固着し、いわゆるイオンデポジット(雨染み・水シミ)となります。

特に、以下のような条件が揃うと一気にシミ化が進みます。

  • 洗車後に水滴を拭き取らず自然乾燥させている
  • 屋外駐車で、直射日光+高温状態が多い
  • 水道水のミネラル分が多い地域(いわゆる“硬水寄り”)

撥水性能が高いほど「水玉のまま残る時間」が長くなり、
実はシミ化のリスクも上がるという矛盾が発生します。

どんな高級コーティングでも“シミゼロ保証”はできない

コーティングの性能だけで「絶対にシミが付かない」と言い切ることはできません。
なぜなら、シミの発生には

  • 塗装の個体差(密度・硬さ・クリア層の厚み)
  • 保管環境(屋内/屋外、海沿い、工業地帯など)
  • 洗車頻度と洗車方法
  • 使用する水の質(水道水・井戸水・地下水など)

といったさまざまな条件が絡み合うからです。

専門店としての正直な結論は、
「どれだけ高額なガラス・セラミックコーティングでも、水シミがゼロになるわけではない」
ということです。

“撥水=万能”の時代は終わった

一昔前までは、「とりあえず撥水していればOK」「水弾き=正義」という風潮が強くありました。
しかし今、専門店の現場では考え方が大きく変わっています。

当店では、次のポイントを重視してコーティングを選定しています。

  • 撥水かどうかより、塗膜の密度・状態に合っているか
  • どれだけ水シミ・雨染みに強い被膜設計になっているか
  • お客様の使用環境(保管場所・走行距離・洗車頻度)との相性
  • 施工後のメンテナンスを現実的に続けられるか

そのうえで、撥水・疎水・親水など複数の特性を持つコーティングの中から、
お客様ごとに最適なものを選んでご提案する、というスタイルをとっています。

水シミを減らすために今日からできる“正しいケア”

撥水コーティング車であっても、日々のケア次第で水シミは大きく減らせます
逆に言えば、ケアを間違えると、どんな高級コーティングも性能を発揮しきれません。

1. 洗車後は必ず「水滴を拭き取る」

水シミ対策として一番重要なのはここです。
洗車後に水滴をボディに残したまま放置せず、
セーム・マイクロファイバークロスなどで完全に拭き上げる習慣をつけましょう。

2. 直射日光・高温時の洗車は避ける

ボディが熱い状態で水をかけると、水滴が一気に乾いてミネラル分が固着しやすくなります。
理想は朝・夕・屋内など、ボディ温度が低いタイミングでの洗車です。

3. 定期的に専用ケミカルでリセットする

どうしても付いてしまった軽度の水シミは、
専用のイオンデポジット除去剤・スケール除去剤で早めに落とすことが重要です。
放置期間が長くなるほど、研磨や再コーティングが必要なレベルまで悪化します。

4. コーティングの「定期メンテナンス」を前提に考える

コーティングは「かけたら終わり」ではありません。
定期メンテナンスや、数年ごとのリセット・再施工を前提に、長期スパンで塗膜を管理することが大切です。

撥水・疎水・親水…どれを選ぶべきか?

それぞれのざっくりとしたイメージは次の通りです。

  • 撥水コーティング:水玉状に弾く。見た目が気持ちいいが、条件次第で水シミが出やすい。
  • 疎水コーティング:水がスーッと引いていく。シミリスクと見た目のバランスが良い。
  • 親水コーティング:水が薄く広がって流れる。水シミには強いが、見た目の好みが分かれる。

当店では、「一番人気だから」「流行だから」という理由ではおすすめしません。
お車の色・塗装の質・保管場所・洗車の頻度などをヒアリングした上で、
最もトラブルになりにくく、維持しやすいタイプをご提案します。

撥水でお悩みなら、一度ご相談を。

「撥水コーティングをしているのにシミだらけになってしまった」
「これからコーティングを検討しているが、何を選べばよいか分からない」――
そんな方は、一度専門店にご相談ください。

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まとめ:古い「撥水神話」から卒業して、正しい知識で愛車を守る

「撥水していれば安心」という時代は、もう終わりました。
これからのコーティング選びで重要なのは、
・塗装と環境に合った被膜を選ぶこと
・日々の洗車・拭き上げなど、現実的なメンテナンスをセットで考えること

です。

しゃかりきでは、撥水・疎水・親水・セラミック・PPFまで含めて、
お客様一台一台の条件に合わせた“塗膜戦略”をご提案します。

「撥水でシミに悩んでいる」「これから失敗したくない」――
そう感じた方は、ぜひ一度ご相談ください。
あなたの愛車にとって、本当に理にかなった答えを一緒に探していきましょう。